イコライザー(EQ)とは?使いこなすためのコツを解説!

2020年5月14日

パラメトリックイコライザー

DTMにおいてイコライザー(EQ)は非常に重要な役割をするものです。
ですが、初心者の頃ってよくわからないし、難しそうで敬遠してしまいますよね。
実際私はそうでした。

よくわからないまま使っててもなんとなくわかるようになりますが、1度解説に目を通しておくと理解するスピードがグッと早くなります。
使いこなせるようになると音作りの幅も広がるし、ミックスのクオリティも上がります。

これから初めて使ってみようと思ってる方や、今までなんとなく使ってたけどちゃんと理解したい方はぜひ最後まで読んでみてください。

イコライザー(EQ)とは

イコライザーを略してEQと呼びます。

EQは、音の周波数を上げ下げして、音を調整する事が出来るものです。
※周波数については後ほど解説します。

どういう事かと言うとEQを使うと「高音を上げる」とか、「低音を下げる」とか音を自由に調整できるって事です。
邪魔になる周波数帯域をカットしたり、足りない所をブーストしたりするのに使います。

身近な物だとギターやベースを弾いた事がある人だとアンプについてるEQを触った事があるんじゃないでしょうか。

アンプのEQ

BASS、MIDDLE、TREBLEと3つのツマミがあって音の調整ができますよね。

EQはミックス時にもよく使います。
例えば、籠りがちでモコモコしたボーカルの低音をカットしてすっきりした歌声にしたり、中音域をちょっと持ち上げて他の楽器に埋もれてしまう歌を前に出すなど、ミックスにおいてなくてはならない存在です。

EQの種類

グラフィックイコライザー

Graphic EQ

グラフィックイコライザー、略してグライコはあらかじめ決められている帯域を調整します。
DAW上でも使えるのですが、ライブ等でPAさんが使っているイメージですね。

パラメトリックイコライザー

パラメトリックイコライザー

パラメトリックイコライザー、略してパライコはどこでも好きな帯域を調整できます。
帯域幅(Q幅)も自由に設定でき、狭い範囲をピンポイントで削ったり、広い範囲をなだらかに持ち上げたり自由度が高いです。
だいたいミックス時はパライコを使うと思います。

パライコでは何種類かの調整方法があるので見てみましょう。

ローカット・ハイカット

ローパスとハイパス

一定の音をバッサリとカットするフィルターです。低い音をカットするローカットと、高い音をカットするハイカットです。そのままで覚えやすいですね。

ですがハイパス、ローパスと言ったりもします。この言い方だとちょっとわかりにくいですよね。
あるポイントから上を通すからハイパス。あるポイントから下を通すからローパス。
ちょっと混乱しそうになりますが「パス=通す」って覚えておけば大丈夫です。

ピーキング

ピーキング

山のような形に特定の帯域をブースト(上方向の山)したり、カット(下方向の山)したりできます。
山の広さ(Q幅)や高さを、自由に設定できます。

必ずしもそうではないのですが、一般的なピーキングのコツは「ブーストは広く、カットは狭く」です。

シェルビング

シェルビング

特定の位置から先をブーストやカットする事ができます。
低音や高音を全体的に上げ下げするのに使います。

周波数について

音の周波数

音と言うのは色々な周波数で構成されています。
周波数の単位はHz(ヘルツ)です。

低い周波数は低い音、高い周波数は高い音です。

低い音の代表的存在のバスドラとか、ベースも低い音がすごく多いってだけで、実は高い音も含まれています。

アナライザーで見たバスドラの音

バスドラの周波数

例えば、EQで高い周波数の部分を持ち上げてやれば高音が大きくなります。
逆に高い周波数の部分を下げてやると高音が小さくなります。

帯域ごとの特徴

人間の聴覚では20Hz~20kHzの音まで認識できると言われています。
そして、加齢によってどんどん高域の音が聞きとりづらくなっていきます。
楽器や声など、物によって違うのですが、大雑把に下記のように周波数帯域を分類してみました。

超低域(20~60Hz)

ウーファーや良いヘッドフォンじゃないとほとんど聞こえないんじゃないかと思います。
音と言うより耳に圧力を感じるような感覚に近いかもしれません。

低域(60~200Hz)

バスドラやベースに多く含まれる帯域です。
音の重量感、籠り具合等。

中低域(200~600Hz)

ミックスをするうえで非常に重要な所です。
ギター、ボーカル、ベースなどあるゆる音が重なるので、ごちゃごちゃになりやすい部分です。
音の太さ、厚みなど。

中域(600Hz~2kHz)

ボーカルのメイン帯域で、歌声の芯となる部分です。
ここも様々な楽器と重なる部分なので、ボーカルが他の楽器に邪魔されて聞き取りづらい時はこの辺が原因かも。

中高域(2kHz~4kHz)

人間が最も聴き取りやすい帯域です。赤ちゃんの泣き声や女性の悲鳴等はこの辺だそうです。
警告音やアラームとかもこの辺の周波数にしているらしい・・・
この辺を上げると聴き取りやすく、上げすぎると耳障りで攻撃的な音になります。

高域(4kHz~8kHz)

ドラムの金物の高音などはこの辺りです。高音うるさかったり、物足りないって時はこの辺をいじってみましょう。
派手さ、音の明瞭さ、アタック感など。

超高域(8kHz以上)

煌びやかさや空気感など。

EQ上達のコツ

色んな音にかけてみる

慣れるための一番の方法はとにかく色んな音にEQをかけてみる事!
慣れてくると音を聴いただけで、「あ!この音はあの音にこんな感じでEQかけたら再現できそうだな」とかわかるようになってきます。

色んなパターンを試す

初心者の頃はEQをどうかけて良いかわからず、色んなサイトを参考にしたりすると思います。
例えば「歌 ミックス EQ」のような感じで検索したり。
そしてどこかのページで「歌を綺麗にミックスするためには200Hz以下はバッサリカット!1kHzを少しブースト!」って書いていたとしましょう。
それをなんの疑いも持たずにそのままその通りにして良いのでしょうか?

答えはNOです。
書いている事をただそのままやっていては何も成長しません。
例えばカットすると書いてる所を逆にブーストしてみたり、他の所カットしたらどんな音がするんだろう?とか考えながら試してみましょう。
そうやって試すうちに意外と有りだなって音を発見したり、面白い音を発見したりするものです。
色んな事を試せば試すほど、その経験はスキルアップにつながります。

リファレンス曲を参考にする

もし、こんな音にしたいって言うリファンレンス曲があるならば、参考にしましょう。
最初の頃は耳で聴いただけだとわからなかったりすると思いますが、アナライザーを使って視覚的に確認しましょう。
耳で聴いただけではわからなかった発見をする事ができるはずです。
私も最初の頃は「ここのギターの音こんな中音域ガッツリ削ってたんだなー」とか色んな曲を参考にしていました。

最後に

今までEQを触った事がなかった方や、敬遠していたと言う方はこの機会にどんどん使ってみてください。
大事なのは興味を持って楽しんで使ってみるって事だと思います。
最初は思ったような音にならなくて、落胆したり、イライラしたりする事もあるかもしれません。
ですが、続けてくうちに必ずEQは頼もしい味方になってくれます。
継続は力なり!

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Posted by shuhei