音圧とは?実際の画像と音で初心者の疑問を一発解決!

2021年3月19日

DAWの波形画像

皆さんは音圧と言う言葉を聞いた事がありますか?
音楽を制作する側の人は大体知ってると思うのですが、最近始めたばっかりの人とかは意外と知らないんじゃないかと思います。

音圧って何?
音量の事じゃないの?
そんな疑問を解決したいと思います!
いつも通りわかりやすさ重視で、これさえ知ってれば大丈夫ってポイントを絞って書いていきます!

音圧(Loudness)とは

音圧とは
【同じ音量に設定した時の音の大きさ】
です。

例えば・・・
再生機器の音量設定を変えずにAとBの曲を聴き比べたとします。

曲を聞き比べる熊のイラスト

この時、AよりBの曲の方が音が大きく聞こえとします。
この場合、BはAより音圧が高いと言う事になります。
ラウドネスメーターと言う物を使用して測定する事ができ、人間の聴覚上の音の大きさを表しています。

音圧の単位

音圧にも単位があり、
LUFS(Loudness Units Full Scale)
もしくは
LKFS(Loudness K-weighted Full Scale)
と言う単位を使います。

もともとは微妙に違う物だったようですが、現在ではどちらも同じです。
色々なWEBページや書籍を見るとLUFSの方がよく使われているように思いました。
この記事でも以降はLUFSを使用します。

LUFSは馴染み深いdBFSと同じで0を最大とした絶対値で表され、
単純に1dB下げると1LUFS下がります。

※例
-10LUFSの曲を1dB下げると-11dB
-10LUFSの曲を1dB上げると-9dB

波形で見る音圧

音圧の違いを波形で見てみましょう。
文字で見ているだけより実際に目で見ると理解が早いと思います。
それではこちらの二つの画像をご覧ください。

1枚目の波形画像
2枚目の波形画像

上の画像が私の作った曲のミックス後音圧を上げる処理をしていない状態の物で-14.7LUFS。
下の画像が音圧マシマシで-8.5LUFSまで上げたものです。
どうでしょうか?違いは一目瞭然ではないでしょうか。
音圧を上げている方は見事にピークのギザギザの部分が潰され、波形が味付け海苔みたいにペターってなっちゃってますね。
このような音圧を上げた波形を海苔波形なんて言ったりします。
音圧を上げるために、瞬間的なピークを潰し、音の小さい所を持ち上げ、常に音の高い状態にしているんですね。

今度は先ほどの音圧の違う状態の物二つ聴き比べてみましょう。

-14.7LUFS

-8.5LUFS

いかがでしょうか?
音圧を上げている方が大きく聴こえたはずです。

ちなみにこちらは私の作った曲で
.remove();と言う曲です。
AppleMusicとかのサブスクで配信してるので良かったら一度聴いてみてくださいね///

話がそれてしまいましたが…
人間の聴覚上は、瞬間的な鋭いピークがあってもそれほど大きな音には聴こえません。
それでは音の大きさが何で決まるかと言うと、一定時間の信号の大きさの平均なんです。
波形と音を実際に比べてみて、音圧の違いをわかっていただけたかと思います。

音圧の上げ方

音圧が高い状態がどういう状態なのかここまで説明してきました。
では具体的にどうやったら音圧を上げる事ができるのでしょうか。
実は、とても簡単に上げる方法があるのです。
マキシマイザーと言う物を使うのです。
マキシマイザーは、設定したレベルを超えた部分を綺麗に圧縮し、全体的に音量を底上げしてくれる物です。
先ほどの【波形で見る音圧】の所で比較した画像のように簡単に上げてくれるわけです。
基本的にはマスタートラックに挿して使うのですが、どこか個別のトラックに挿して使用するのも自由です。
私もコンプがわりにどこかのトラックに使用したりする事もあります。
使い方は完全に自由だ!!

マキシマイザーは無料の物でもすごく使える物もあります。
もし、まだ使用した事が無い方で使用してみたいと言う方は、まず無料の物でお試ししてみてはいかがでしょう。
私が実際に使ってみて良かった物をご紹介します。

W1 Limiter

W1 LImiterの使用画面

ダウンロードはこちら

フリーのマキシマイザーではたぶん一番有名ではないでしょうか。
何個かイジる項目はありますが基本的にはスレッショルドを下げていくと音圧が上がっていきます。

簡単に説明すると
Ceiling:出力事のピークの音量。特にこだわりがなければ0で良いです。
Threshold:ここの数値を超えないように上手い事圧縮されます。
Release:コンプレッサーのリリースと同じでスレッショルドを下回った後も、すぐに圧縮をやめるのではなく、指定した時間圧縮されます。

よく使い方がわからないって場合は音を聞きながらスレッショルドだけ調整していけば大丈夫だと思います。

LoudMax

LoudMaxの使用画面

ダウンロードはこちら

こちらもW1と同じく有名なマキシマイザー。
W1よりも更にシンプルで使いやすいです。
イジる所はThresholdとOutしか無いです。
基本的にはOutは0のままで、Thresholdを下げていくだけです。
右側のメーターでどのくらい圧縮しているのか確認できます。
個人的にLoudMaxの方がおすすめです。
動作が軽く、操作性も音も良いです。

使ってるDAWによってプラグインの追加方法が違いますので、皆さんがそれぞれ使っているDAWのプラグイン追加方法を調べて使用してみてくださいね!

音圧の歴史(音圧戦争)

人は小さな音より大きな音の方がより良い音のように聴こえます。
最近の若い人はあまり経験が無いかも知れませんが、CDで音楽を聴いていた時代は、CDを入れ替えた時に聞こえる音量が違う事がありませんでしたか?
さっきまで聴いていたCDより音が小さくて「音小さっ!ショボ!」って思ったり、逆に音が大きくて「うわ!このアーティストの音は迫力あってすごいな!」って思ったり。
本来であれば音圧が低く小さく聞こえる曲も、リスナー側が再生機器のボリュームを最適な設定に上げれば良いだけなのですが・・・
みんながより良い音だと思わせようと音圧を競って上げていった結果、後に【音圧戦争(ラウドネス・ウォー)】と呼ばれるような事態になったのです。

実はその辺は私も語れるほど詳しいわけでは無いので、興味のある方は音圧戦争で検索してみてください。
きっと面白い記事がたくさん出てくると思います。

現在でも発売されているプロの楽曲は非常に音圧が高い物が多いです。
もはや音質を維持したままどれだけ音圧を上げれるかって言う勝負でもしているのだろうか?って思ったりします。
音圧と言うのは上げようと思わずに普通に録音してそのままミックスしたらめちゃくちゃ低くなる物なんですよね。
わざわざコンプレッサーやらマキシマイザーやら使って音のピークを潰して音圧を上げてやるわけです。
しかし実際は、過度に音圧を上げる事によってダイナミクスが失われ、音質も劣化したりします。
音の粒を揃えるためにもコンプを使うのは必須ではありますが、そこから更に音圧を上げる目的でマキシマイザーをかけているのですよね。
それでも音圧を上げるのが有利、上げなければいけないと言う強迫観念が今も消えずに多くの人の中に残っているように思います。

ラウドネスノーマライズ

CDで音楽を聴くのが主流だった時代は終わり、今はサブスク型のストリーミングサービスが主流になりました。
SpotifyやApple musicなどのストリーミングサービスでは曲によってバラバラな音圧を自動的に調整してくれるラウドネスノーマライズと言うシステムが入っています。
音楽ストリーミングサービスだけでなく、動画サイトのYOU TUBEなんかでも入ってます。
これによりユーザーはいちいち曲に合わせて音量を調整しなくてもある程度は一定の音量で聴く事ができるようになっています。
基本的には音圧が高い曲を一定のレベルまで音量を下げるような仕組みになっています。
この仕組みによってわざわざ音圧を上げなくても良くなったと言う人もいます。

ラウドネスノーマライズのON・OFFを切り替える事が出来るサービスもあります。

自動音量調整の設定画面

例えばApple Musicの場合はiPhone本体の【設定】→【ミュージック】→【音量を自動調整】の項目から変更出来ます。
また、私が利用しているiOS版のSpotifyアプリの場合はアプリのホームの右上歯車マークの【設定】→【再生】→【オーディオノーマライズを有効】の項目から変更できます。
私の場合はどの曲がどのくらいの音圧で配信されてるのか、実際に聴いて確かめたいので、いつもOFFにしています。

興味がある人は試してみてください。
アーティスによって音圧の傾向があったりして面白いですよ。

まとめ

これまでの内容をまとめてみましょう。

・音圧とは【同じ音量に設定した時の音の大きさ】である。
・単位はLUFS、LKFS。
・音圧はマキシマイザーで上げると簡単
・音圧戦争と言うのがあったらしい…
・音量を揃えるラウドネスノーマライズって仕組みがある

こちらの記事ではさらっとわかりやすさ重視で初心者向けに書いてみました。
ここまでの内容で音圧についての基礎的な事はわかっていただけたかなと思いますがいかがでしたか?
音圧の違いは実際に自分でマキシマイザーを使って聴き比べたりしてみるのが良いと思いますので気になる部分があった方は色々試してみてくださいね!

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Posted by shuhei