録音に関する基礎知識【DTM/宅録】

2020年5月22日

基礎知識が無くても録音は出来ます。
しかし、基礎をしっかりおさえて綺麗に録音された音は楽曲のクオリティを上げてくれます。
特に初心者の方は一度は確認しておきましょう。
音質の改善に思い悩んでいる方も、基礎を再確認してみましょう。
今まで意識していなかった改善点が見えてくるかも…!

録音の種類について

マイク録音とライン録音

録音する方法について大きく分けると「マイク録音」と「ライン録音」の2種類に分かれます。
「マイク録音」はその名の通りマイクで音を拾って録音する方法で、「ライン録音」はマイクを使わずに楽器を接続して録音する方法です。

マイク録音

マイク録音はマイクで拾った音を録音する方法です。
エレキギターやエレキベースのように、オーディオインターフェースに繋いで録音する事が出来ないような物はすべてマイク録音をする事になります。
例えば、歌を録音する際はマイクを使って声を拾って録音しますよね?これは当然マイク録音です。
エレキギターの音をアンプから出して、マイクで拾って録音する場合もマイク録音になります。

【特徴】
・良い機材を揃える必要がある(高コスト)。
・リアルな空気感や臨場感溢れる音を録れる。
・後から修正しづらい。
・難しい

ライン録音

「ライン録音」はマイクを使わずに楽器をオーディオインターフェースなどで接続して録音する方法です。
エレキギターやエレキベースを録音する際はこのようにライン録音をする場合が多いと思います。

【特徴】
・あまり機材が必要無い(低コスト)。
・解像度が高い綺麗な音が録れる。
・録音後の音作りが自由自在。
・大きな音を鳴らせない環境でも録れる。

ギター・ベースのおすすめ録音方法

エレキギターやエレキベースを録音する時はどちらの録音方法もできる為、どっちで録ったら良いか悩む方もいると思います。
特にこだわりがなければライン録音をおすすめいたします。

まず、マイク録音とライン録音ではかかるコストが大きく異なります。
ライン録音であれば、ギター➝オーディオインターフェース➝DAW(PC等)のように録音が完了するまでの経路が少なく、まともなオーディオインターフェースさえあれば良い音で録音ができます。
しかしマイク録音の場合は、ギター➝エフェクター➝アンプ➝マイク➝オーディオインターフェース➝DAW(PC等)のように録音までに通る経路が非常に多くなってしまいます。その為、ライン録音に比べ、多くの機材が必要になり、機材費がかさみます。

まず、録音に適した環境の部屋で良いエフェクターとアンプを使って良い音を出せる事。それを良いオーディオインターフェースとマイクを使って拾える事。こうした条件が揃ってようやく良い音での録音ができるわけです。
マイク録りでクオリティの高い音を録るためにはそれなりの機材、技術が必要となります。
マイク録りのハードルの高さがおわかりいただけたでしょうか。

ライン録音で録ったノイズの無い綺麗な音をアンプシミュレーターに通して音作りすれば、良い音は簡単に作れます。
空気感なども後からいくらでも付け足せます。録音後に自由に音作りもできるので効率も良いです。

アンプで大きな音を出せない環境で録音できる所も良いですね。
録りたい時にすぐ録れるってのはかなりポイント高いです!

と言う感じで、当ブログでは全面的にライン録りをおすすめしております。笑

マイクの種類

ダイナミックマイクとコンデンサーマイク

マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。
使用用途や予算に応じたマイク選びをしましょう。

ダイナミックマイクの特徴

  • 安価
  • 丈夫
  • 感度:低

カラオケのマイクや、ライブでアーティストが使ってたり、マイクと言えばダイナミックマイクの形を思い浮かべる方も多いと思います。
ダイナミックマイクはシンプルな構造で頑丈なので扱いやすく、安価な物が多いので手が出しやすいです。
回りにたくさんの音があるような状況で、マイクの目の前の歌声を拾ってくれるので、ライブやカラオケ等で使用されます。
もちろん録音に使用する事もできるオールマイティなマイクです。

【定番】SHURE SM58

SM58

コンデンサーマイクの特徴

  • 高価
  • デリケート
  • 感度:高

コンデンサーマイクの特徴と言えば、やはり感度が高い事です。
繊細な歌声のニュアンスや息遣いなども拾ってくれます。ダイナミックマイクより高音域もしっかり録音できます。
しかし、メリットばかりではありません。
感度だけでなく、お値段も高いのです。
それに電源が必要だったり、湿気や衝撃に弱く壊れやすかったりするので丁重に扱ってあげないといけません。
音を本当によく拾うので、エアコンの音や時計の音など、回りの雑音もよく拾います。
イヤホンやヘッドホンの音漏れも拾うので密閉型のヘッドホンを使いながら録音すると良いです。
コンデンサーマイクを使用する場合は録音環境もしっかり整える必要があります。

【高コスパ】 BEHRINGER B-1

b-1

Behringer/B-1のように安価で良いマイクもあります。
1万前後で購入できるマイクの中ではだんとつの性能です。
レビュー等を参考に実際に私も購入して使用しておりますが、満足しております。

高価なダイナミックマイクより、安価なコンデンサーマイクの方が録音には向いていると思います。

録音時の注意点

音割れ(クリップ)

音割れ(クリップ)について

録音時、特に注意しなければならないのが音割れ(クリップ)は絶対にさせないようにすると言う事です。
音割れしてしまったら後の工程でどうやっても修正できません。
皆さんは音割れしてる状態の音がどんな音かわかりますよね?
あのノイズっぽい耳障りな音です。音割れが発生している曲はそれだけでクオリティがガクッと下がります。

音割れの発生原因

どうして音割れが発生してしまうのかちゃんと原理を知ってる人は、そんなに多くないと思います。
すごく簡単に説明すると、音割れは音が大きすぎる場合に発生してしまいます。

音割れの発生原因

これより大きい音にはできないよって限界を超えてしまうと、その部分はばっさり切り取られてしまいます。
そのため、すごく不自然な音になってしまったのが音割れしてる状態です。
音割れは録音時に発生する物と、ミックスで発生する物があります。
ミックスで発生している物は単に音割れが発生しているトラックの音量を調整するなりリミッターをかけるなりですぐ解決できます。
しかし、録音時に発生してしまった物は音割れしている状態の音が録音されてしまっているので修正がききません。
録音レベルがピークを超えないように設定する事を心掛けましょう。

音割れの回避方法

オーディオインターフェースにはだいたいピークランプと言うのが付いてて、ピークを超えると点灯して教えてくれます。
歌の場合は大きな声を出したり、ギターの場合は強く弾いたりした時に点灯しない事を確認します。
オーディオインターフェース側の入力レベル(GAINやSENSなど機種によって表記は違います)は最低限にし、必要以上に上げないようにします。
ギターなんかだと最小にしても問題無いと思います。
私の録音環境ですと、オーディオインターフェースのGAINを最小、ギター本体のボリュームを5割~7割の設定でベストな録音ができます。
その辺は使ってるギターやインターフェースによって変わると思うので、色々試してベストな設定を見つけましょう。

ポップノイズ(吹き)

ポップノイズについて

歌を録音しているとよく入ってしまうポップノイズ。
「ボッ」とか「ブオッ」とかマイクに息がかかって発生してしまう音です。
音割れ同様、発生させないように気をつけたいものです。

ポップノイズの回避方法

レコーディングしてる人

この世にはポップガードと言う便利な物があります。
ポップガードを装着してマイクに息がかかるのを防ぎましょう。
ちなみにポップガードには金属製と布製の物があって、金属製の物の方がクリーンに録れて、布製は少しまろやかになります。
そんなに大差はないんですけどね。微々たるもんです。
ポップガードは歌ってる時に無意識に口から噴射されている唾液からマイクを守る役割もあります。
デリケートなコンデンサーマイクを使う際には必須アイテムです。
ダイナミックマイクで単にポップノイズを回避するだけなら、ポップガードを使わずともマイクの角度調整でいけるかもしれません。
マイクスタンドとポップガードがあるとストレスなく録音できるので揃えておくと良いですよ!

録音環境による音への影響

録音する部屋選び

歌を録音する時、レコーディングスタジオまで行って録音できる人ってそんなに居ないですよね。
代わりに、自宅、カラオケ、車内など色んな場所で録音すると思います。
部屋の反響音は、きっとあなたが思っている以上に音に影響しています。
良い音で録る為には、適した大きさの部屋、部屋内の適した位置、反響を抑える(吸音)、と言う事が大事になります。
完璧な録音環境を作り出せなくても、何かちょっとした工夫で音質を改善できるかもしれません。
試行錯誤してみましょう。

マイクとの距離

マイクとの距離で音が変化するのはご存知でしょうか?
マイクには【近接効果】と言う物があり、近づけば近づく程、低音域が強調され、こもった音になります。
声質や歌い方、どんな音を録りたいのかで適切な位置は変わってきます。
ダイナミックマイクの場合は5cmくらい、コンデンサーマイクの場合は15cmくらいを目安にし、距離を前後に調整しましょう。

最後に

この記事に書いてある内容は基礎的な事ですが、私がDTMを始めたばかりの頃に知って役に立った物ばかりです。
録音の世界は奥が深いです。深い所まで知ろうとすると、どんどん内容も難しくなっていきます。
この記事のように、簡単に理解できるものばかりではありません。
しかし、あなたが本当に音楽が好きなら難しい内容でもきっと楽しく覚えていけるはずです。
私もまだまだ知識を吸収している途中です。
この記事にたどり着いた誰かの音楽人生が、より良いものになるのに少しでも役立ったなら嬉しく思います。

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DTM全般

Posted by shuhei